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鶴田竜二テクニカルスクール

テクニカルスクール体験記

伴 秀典

鶴田竜二テクニカルスクールの豊富で趣向を凝らしたスクール内容の中に『鶴田選手の走りをコースサイドから間近でみる』といったメニューがある。
フルノーマルZX-6RRに乗り46秒台で走る鶴田選手がストレート駆け抜けてくる。ZX-6RRの吹け上がったエンジン音が近付く。一瞬でブレ―キング&シフトダウンをすると私達の見ている1コーナーイン側の目の前へ!

鶴田選手の気合の入った走り!一瞬バンクセンサーから蒼白い光を発し、皮の焦げる匂いを残して2コーナーへと走り抜ける。う〜ん!早い!さすが現役全日本ライダー。スピードの乗せ方がやはりシロウトとは格段に違うし、コースを目一杯に使ったライン取りも全く無駄が無い。

…以上、平成16年11月6日(土曜日)『第4回鶴田竜二テクニカルスクール』でのひとコマ…。



 自己紹介。僕はSPA直入を走るのは今回始めて。それに持ち込んだマシンも当日初めて乗る'93年式のYZF750SP。バイク歴は小学生の頃スーパーカブに乗ったのが初めてだから約35年かな?今から25年程前、1度だけ筑波サーキットで全日本選手権プロダクションレース(250cc)に出走。当時はスズキRG250Eのワンメーク状態で優勝タイムが14秒代前半といったところ。平良忠彦選手が26歳でまだ有名になる前の頃の事。

当日のA500クラスは石川岩男選手がブッチギリ状態で優勝。レース後、パドックに戻ってきた満面の笑みの彼と祝福の握手。汗で湿った手のひらの感触は25年経った今も忘れない。数年後に彼はWGP練習走行中の事故で還らぬ人となる。

卒業、就職、結婚。三人の子供たちと一緒に僕もそれなりに大人になった。結婚前に買ったRG250γの走行距離は21年経った今もまだ六千キロちょっと。
最近、近くのものが見えにくくなってきた。そう、老眼の始まり。愕然とし、改めて思い知らされる。自分は確実に老いている。その事を現実として受け止めようと思った。でも僕にはまだ遣り残した事がある。


 マンツーマン走行後のレクチャーで林インストラクターは「初級・中級のスクールもあるから…。」と言う。勿論僕も良く判っていた。普段は時々思い出したようにγを引っ張り出し、峠を走るだけ。
最初のうちはスピードに目がついていかず、ライン取りもブレーキングも無茶苦茶。初めて乗るYZFは取り回し自体に慣れていないし、サスやファイナルのセッティングもSPAでは完全にミスマッチだった。
 
今回の「鶴田竜二テクニカルスクール」では空白の25年を埋める為のキッカケと数多くのヒントを僕に与えてくれた。
バイクを愛する同じ仲間であり、師匠であり、友人であるインストラクターは皆、真剣勝負で僕たちと接してくれる。まるで「バイクに乗り、速く走りたい!」という願望は既に遊びの領域を越えているのでは・・?と錯覚する程、前向きで真面目にこのスクールに取り組んでいる姿勢が伺える。


 青春時代の夢の続きはここSPA直入で始めようと思った。焼けたオイルの匂いが漂うパドックはあの頃の自分を思い出させてくれる。
年齢的に仕事も一番忙しい時だし、その為に怪我も出来ない。しかし、過去の記憶の中だけに自分の青春を埋もれさせてしまうにはまだ早すぎると思った。
体が動く限り、幾つになっても「現役のライダーでありつづけたい!」

最後に誓いの言葉

2005年度の「SPA直入テクニカルスクール」では恥ずかしくないタイムを残せるように頑張ります。


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