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まさか自分がサーキットを走る事になるなんて思いもいなかった。
15年前、自動二輪の免許を取った私は、以来転倒の連続。
ツーリングと転倒はセットだった。就職先の入社式前日にも転倒し、翌日青アザだらけの体で出席した。 入社一日目にして"怪しい女"のレッテルを貼られた。
仲間にオカマをほった事もある。反動で対向車線にブッ飛んだそいつは、危うく大型バスに轢かれるところだった。
殺人犯になりそこねた私は、その後理由あってバイクを降りたのだが、数々の失態は伝説としてチームのメンバーたちに語り継がれていたらしい。(失礼な話だ)
そして2000年春、復活。
6年半のブランクはさらにトロさに拍車をかけていた。
燃料補給のためにGSに行こうとしたが、左折すら思うように出来ずスタンドを通過。
私は心の中で呟いた。(どこかで曲がらなければ家には帰れない・・・)。
仲間達とツーリングに行っても、いつもおいてけぼりだった。
私が休憩ポイントに辿り着く頃には、他の連中は、タバコの2.3本も吸い、缶コーヒーは飲み干されていた。
そんな時、行きつけのショップでスクールの話を耳にした。
SPA直入で、初級者に走り方を教えてくれるらしい。
サーキットなんて私には無縁だと思っていた。
でもツーリングで少しでも皆について行けるようになりたい、その思いだけで参加を決意した。
SPAでは、3人の国際A級のインストラクターがいて、ライディングフォームから指導を受けた。
8の字・スラロームといった基本練習の後、コース走行。
それは私が抱いていた"サーキット=恐い所"と言うイメージとは全く逆のものだった。

公道とは違って、道は広いし路面整備されている。イライラする信号も無けりゃ対向者も無い。ヨロヨロ横断するバァチャンもいない。
自分の走りだけを考えてればいいのだ。
練習するにはもってこいの場所だと思った。
インストラクターとのマンツーマン走行の時間もあり、それぞれにポイントをレクチャーしてくれる。
私のようなド素人のアホな質問にも、解りやすく丁寧に答えてくれた。
このSPA直入のコースは、全長1,430mと短く、サーキット初心者でも気負い無く走ることが出来る。
しかし、連続コーナーという設計で、実は奥が深いのだ。
だからレースに参戦しているような連中も、テクニックを磨きにやって来る。
私もハマッた。
同じコースを何回も走っているうちに、頭ではよく理解出来なかった事を、身体が感じるようになる。
すっかりスクールの常連になってしまった。
ツーリングでも、以前よりはマシな走りをするようになった。
あんなにビビッていた峠も今は楽しい。
"サーキットなんて恐くて走れない"と悩んでいる人、心配しなくていいよ。
ズッコケ伝説の主人公だった私が走っているんだから。
"自分のバイクはネイキッドだから無理"と思っている人も大丈夫。
私の戦友ZEPHYRは、よく頑張ってくれている。
キットあなたのバイクも喜ぶと思うよ。
"上達したい"という気持ちが少しでもあるのなら、一度SPAに遊びにおいでよ。
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